過去の活動

【活動報告】スタディ×ボランティアツアー in 兵庫県・宍粟市

 2023年03月11日(土)〜12日(日)

「スタディ×ボランティアツアー in 兵庫県・宍粟市」が実施されました。

このツアーの詳細はこちらから

 

宍粟の自然・文化の魅力を体験しながら、廃校ゲストハウスでの地域創生の取り組みをされているNPO法人MORE繁盛のみなさんにお話を聞いて学びました。

 

 

地域創生

廃校になった小学校を活用して、ゲストハウスを運営するMORE繁盛の皆さんに話をうかがいました。どのように地域の方々が主役となって地域創生を進めているのかについて学びました。同じ敷地内にある幼稚園跡を利用したお茶を販売するサササの店舗も見学しました。

 

 

空家利用

廃校になった小学校を活用したゲストハウスに宿泊して、夜にはおいしいジビエ料理を堪能しました。体育館や体験教室ができる場所など、広い校舎のスペースを利用して団体や家族のツアーで気兼ねなく楽しめる場所になっていました。

 

 

自然共生

宍粟で古くからおこなわれていた狩猟について学びました。箱罠を見学し、解体の体験もしました。翌日には鹿革のワークショップも行いました。命をいただくということ、野生の動物や自然と向き合いながら生きることについて、皆でディスカッションしながら考えました。

 

 

 

以下、参加者の方からの感想です。

 

吹き出し

宍粟市が面白い!!!!

 

●移住にいい
最近、いろんな人が宍粟市で何かスタートしてて、噂によく聞くのでたまたまのご縁で行きたかった宍粟市に行きました!めちゃくちゃ面白かったです!!移住するならめちゃくちゃオススメ!!!プレイヤーも多く、もう着火し始めてる。私も何か宍粟市にギフトしたい。面白い自治会長と一緒に夜飲みあかしましたが、話が通じまくる。あったかい。懐ふかい!!笑

 

●8000校ある廃校の可能性
廃校となった繁盛小学校を無償で借り、ゲストハウスやレストランにしてるが、半分趣味と志。日本にはめちゃくちゃ廃校がある。ゴミとなる前に、再利用していくべき。みんなでシェアして街の交流の起点とすべき。繁盛小学校でわたしもぐるり常設つくりたい。とインスピレーションいただきました。誰か一緒にやろー!

 

●鹿の循環
日本に300万頭の鹿がいる。田舎の人は鹿が大嫌い、、野菜食べるし、美味しくないし、、狩猟する人も少なく、なんてブランディングされてるから、9割が殺されて捨てるか犬の餌になってる。
ドイツでは鹿肉は高級食材のひとつ。ニュージーランドでは鹿を育てて、なんなら輸出してるらしい、笑。私からしたら、鹿肉は牧草牛に匹敵するくらいの、スーパーオーガニック食材だ!!てか、めちゃくちゃ美味しかった。血抜きできるかどうかで、食材は変わるから、鹿肉の血抜き、処理、流通までやれば、日本の食の循環の新しいモデルになる。生ハムにしたら美味しそう。ハンバーグがめちゃくちゃ美味しかった!!
鹿と仲良くなり、鹿を山でお世話しながら、一部いただかせていただく。みたいな自然と共存する在り方にならないかなー。5月22.23日、北海道へ蝦鹿を扱ってる農家へ見学にいく♩一緒にいきたいかたどうぞ♩

 

●杉の可能性
宍粟市周辺は杉だらけ。これも同じ構造で、、うまく日本全体の杉が流通できてない、、山には大量の建材があるのに、、海外から大量に輸入して大量に捨ててる、、木の再利用と、杉や木の循環をしなおしたい!!いろんな廃校を利用して、ぐるりと木の循環と地元の職中心の学校に復活させていきたいなぁ。

 

●消費文化からアート文化へ
『暮らしアートファースト』
日本は、まじで消費社会だということに気づいた。フランスの片田舎も、バリ島の田舎もそう。アート文化なのだ。面白くなさそうに暮らすのではなく、生活のひとつひとつを楽しんでる人生だ。
サササという、幼稚園を夫婦でスーパーリノベーションしてる場所にいくと、頭が180度かわる。自分たちで野菜やお茶を栽培し、お茶をつくり、家具をつくり、空間をつくり、、と、すべてをできるだけ自分たちで、アートしてつくることが、生きるベースだ。
日本は99%が消費者で、つくることを楽しむ人が少ない。田舎はエンタメの宝庫だ、酒をつくり、味噌をつくり、家を改装し、食べたいものをつくり、肉を加工し、アートをつくり、野を遊び、、なんて、ほとんどお金をかけずに、クリエイティブすることが楽しめる。余ればたまに売ればいいし、シェアすればいい。
都会だと、消費(エンタメを買うこと)ファースト
田舎だと、アート(自らつくり楽しむ)ファースト
アート脳が、うずうずしたなぁ、、真善美、つまり、本質的でカッコよく美しい人をみると、リスペクトする!!

吹き出し

『行けば地球が良くなる旅✨』
NPO法人たびすき主宰の旅に参加した。
林業が盛んな宍粟市では、山に食べ物がなくなり、鹿や猪が降りてくる。害獣として、駆除される。
私は、疑問をもっていた。
でも、現状は、知らない。
知ること、考えることが必要。
箱罠を設置しているところを見学。猟師さんから話を聞く。鹿の解体を体験させてもらう。解体という言葉がまだ、しっくりこない。
命をいただくということは、本当に、命をいただくのだと感じた。
その後、ゲストハウスmore繁盛で、鹿肉を美味しく頂く。
旅に集まった人達も、意識が高いし、考えも面白い!
次の日は、鹿の皮を大切に使う『Sagua』さんにクラフトさせてもらい、サササさんで、薬膳茶を美味しく頂く。
みんな、一貫して、これからの日本の資源や環境、人の心を大切にしている
なんとなく同じ先を見ている人達が、こんなにもいる

吹き出し

今回のツアーで私が強く感じたのは、物事は短い時間軸での対処で考えるべきではなく、人の営み自体を長い期間を鑑みた生態系のごく一部として捉える必要があるとのことです。近年、山が荒れて、猪や熊、鹿などが里山に降りてきて、人間が被害を被るといった報道が頻繁になされるようになりました。害獣駆除の観点からも、狩猟は非常に重要な役割を担っているというのは私も認識していますし理解しています。
しかし、次々と作業的に解体される鹿を実際に見たときには、生き物の命を貰い受けることへの厳かさが感じられず、若干の違和感を感じました。
もちろん、解体された鹿肉は廃棄処分するわけではなく、流通に乗せられるのですが、そのほとんどが食肉として人の口に入るのではなく、ドッグフードになっていると言う事実を初めて知り衝撃を受けました。改めて経済性が優先される社会での自然との共生は難しい問題を数多く内包しているのだと考えさせられました。
隣国ロシアで、今、戦争が行われる現実を直視した時に、食料、自給率が30%と言われ、しかも肥料や種子でさえ輸入に頼って実質は食糧自給率は8%程度かもしれないと言われている日本では、もしもの時に食料を自給できない危うさを感じずにはいられません。また、牛の畜産のは大量の飼料と水を要し、環境への負荷が非常に大きいこと、世界では食料問題が既に起こっており、飢えている人がいることを考えれば、今一度、野生の動物とのバランスを保ちながらジビエを自給出来る食肉の生産を考えるべきではないかと思いました。簡単ではないでしょうが、考えるべき課題ではないかと思うのです。今回は狩猟と過疎地の活性化について、そのリアルを深く知る機会と共に、世界を良くしたいとの意思を持った人たちと交流する時間が持てたのも実に有意義だったと感じています。

 

人の意識が世界を作っている
今回の宍粟ツアーに参加してみて分かったのは「行けは地球が良くなる旅」とは、具体的なアクションでの物質的な変化だけではないのだということ。
旅に行く事で人が感じ、考える事で地球に向き合う意識が変わり、その変容から普段の行動や思考が変わり、少しずつでも周りに影響を及ぼしていく。
また、そのような同じ感覚の人たちと繋がることで、それがさらに加速する可能性があると感じました。実際、地球の覇者となった私たちホモ・サピエンスは世界中の生物を殺し、虐げて来ました。今では野生動物は陸上の哺乳類のたった4%にまで減少してしまいました。
人間は34%、残りの62%は牛や豚、鳥などの家畜です。この結果は、どう考えても行き過ぎた経済偏重の人間社会が犯した罪ではないかと思ってしまいます。
世界は人間の意識によって作られている。そう考えれば、地球が良くなるスタディーツアーに行くことはこれからの世界に大きな意味を投げかけるかも知れません。

 

 

以上、ご参加いただいた皆様ありがとうございました!