NPO法人タビスキの設立の想い
一人旅に出る
大学の時、一人バックパックを背負い、一年間の旅に出ました。そこで見た新しい世界には、日本とは全く違う文化があり、未熟すぎる大学生にとっては毎日が大冒険でした。そこから旅にハマり、一人旅を中心に20ケ国以上を訪れました。
現地の人々との出会いと国が抱える様々な問題
旅をする中でたくさんの人に出会いました。日本とは違う生活を共にする中で、楽しい思い出は数えきれません。しかし、それと同時に心が締め付けられるような出来事もありました。
スリランカではカースト制度が残っており、仲良くなった同い年の女の子は、床に座ることしか許されませんでした。また、貧困のため、兵士になった男の子は、内戦で敵に捕まり拘留され、命からがら逃げ出して偽名でドライバーとして働いていました。足には銃弾の貫通跡がありました。カンボジアでは、足のない子が毎日マネー、マネーとホテルに物乞いに来ていました。
バリ島で直面した環境問題
美しいインドネシア・バリ島では、大量のプラスチックごみで海が汚染されていました。プラスチックごみの海への流出量は、一位の中国に続き、世界二位です。このまま量が増え続けると、2060年までには世界の海の魚の量をマイクロプラスチックが上回ると言われています。
また、水不足も深刻ということを知りました。地元の人が一日の生活に183L使うのに対し、リゾートホテルに泊まる観光客は約20倍の4,000Lの水を使うそうです。知らず知らずのうちに先進国の生活が途上国の生活環境を悪化させ、住む場所さえ少なくしているという現状を知りました。
これらの問題を目の当たりにし、なんとかしなければいけないと心打ちひしがれつつも、私ごときが何かして変えられるものではない、と行動を起こさずにいました。
しかし、結婚をして子供にも恵まれ、守るべき家族ができた今、何もしないまま死ぬわけにはいかない! 子供たちが幸せを感じて命を繋いでいける地球を残さねば! そう感じてNPO法人タビスキの設立を決意しました。
理念・設立目的
生きとし生けるものが愛に満たされ命をつなげる地球を守る。
文化、考え方の違いを認め、争いや差別のない平和な世の中を実現し、自然の循環の中で人と自然が共生できる持続可能な地球環境の構築を目指す。
タビスキの活動
旅を通して環境問題や社会問題の解決に取り組む。
タビスキで体験できること
- 現地の人の本物の暮らしを体験することにより、世界は広いと認識し、違いを認め、常識を超えて進んで行ける心の成長を得る。
- ボランティア活動に参加することで、世界で起きていることを学び、自分たちに何ができるか考えるきっかけとなる。
- よりよい未来を作るため活動している人たちに話を聞き、視野を広げることができる。
- 知識よりも経験が何より行動を変えるきっかけとなる。
タビスキ団体概要
団体名称 | NPO法人タビスキ |
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所在地 | 〒673-0002 兵庫県明石市旭が丘13-2 |
設立年度 | 2022年 |
代表 | 奥田智恵子 |
スタッフ | 11名(2022年5月現在) |
ツアー企画・実施 | ジィ・アンド・ジィ株式会社えすぽツーリスト(兵庫県知事登録旅行業第2-605号) ※タビスキ主催・募集のツアーの企画・実施を行います。 |
代表プロフィール
奥田智恵子
1977年2月14日兵庫県伊丹市に生まれる。
1995年、京都府立大学生活科学部住居学科に入学する。3回生のときに休学し、世界旅行に出かける。
ルイスバラガンの建築を見るためメキシコへ初のひとり旅。その後アメリカ、ヨーロッパをおとずれ、すっかりひとり旅にはまってしまう。
大学を卒業後、ジョフェリーバワの建築を見るためスリランカをおとずれ長居。現地の設計事務所にて設計補助をしながら6ヶ月休暇にバワの建築めぐりをする。内戦とカースト制度に心を痛め帰国。
2001〜2008年、設計事務所、工務店に勤務しながらやっぱり世界を放浪する。インドネシアバリ島にはまり長居する。
訪れた国は20カ国以上。
2008年、長男出産を期に自邸兼事務所の建築をはじめる。
2009年、一級建築士事務所 わびすき設立。
2022年、3児の母になり、子供たちが愛に満たされ命をつなげる地球環境を守りたい、とNPO法人タビスキを設立。参加すれば地球が良くなる旅をテーマに楽しみながら旅を企画する。
趣味:建築を見る旅行。世界中のその土地ならではの建物や暮らしを見るのが大好き。
特技:寝ること、忘れること。嫌なことがあっても寝て忘れたら次の朝には元気にリセットされています!( 時には忘れてはいけないことも忘れてしまう)
好きな言葉:吾唯足知。満たされていることに感謝して生きていきたい、と日々思っています。まだまだ邪念が多いですが…
好きな国:インドネシア バリ島。トリ・ヒタ・カラナとは神・人・自然の調和を大事にするバリ・ヒンドゥーの哲学。これを感じるために何度も浄化されに行ってしまいます。